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学校統廃合による中学生の生活と意識の変化 ; 北海道旧産炭地A中学校を事例に
Title: | 学校統廃合による中学生の生活と意識の変化 ; 北海道旧産炭地A中学校を事例に |
Other Titles: | How the School Integration Changed School Life and Consciousness of Junior High Students : A Case of A JUNIOR HIGH SCHOOL at A Former Coal-mining Area |
Authors: | 浅川, 和幸1 Browse this author |
Authors(alt): | Asakawa, Kazuyuki1 |
Keywords: | 北海道 | 学校統廃合 | 中学生 | 学校生活 | 意識 |
Issue Date: | 26-Dec-2012 |
Publisher: | 北海道大学大学院教育学研究院 |
Journal Title: | 北海道大学大学院教育学研究院紀要 |
Volume: | 117 |
Start Page: | 1 |
End Page: | 31 |
Abstract: | 公立学校の統廃合は,国や地方自治体の財政削減のために,北海道でも急ピッチで進められている。ところで統廃合を進める際に,財政削減というあからさまな目的だけではなく,統合で学校規模を大きくすることが児童・生徒に良い影響をもたらすという説明も持ち出され
ている。この「規模のある学校」論は,保護者から統廃合の同意を調達することに効果を発揮している。しかしながら,統廃合の生徒への影響を検討した研究は極めて少なく,「規模のある学校」論の真偽も確かめられていない。本稿は,統廃合が行われたひとつの中学校を対象として,その後の変化について事例研究を行い,統廃合の影響を検討した。生徒へのアンケート調査の分析の結果から,統廃合は生徒の学校生活における対人関係,特に友人関係を変え,それと学習面の変化が連動していることが明らかになった。特に二つの要因が,この変化に影響していた。第一に,統廃合は,廃校とする規模の小さな学校の生徒を,相対的に大きな規模の生徒社会に投げ込む形になる。前学校/現学校という差異,すなわち「学校経路」要因である。第二に,
女子生徒/男子生徒の差異,すなわち性別要因である。中学時代の微妙な友人関係が,統廃合の評価に大きく影響した。本事例において統廃合の「良い影響」は,部分的で矛盾したものであった。「規模のある学校」論の憶説を,現実的な学校社会のダイナミズムの理解に置き換える必要がある。 |
Type: | bulletin (article) |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/51014 |
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