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いわゆる「ナイフ形石器文化」をめぐる学説史と方法論的展望 : 関東平野南部の台地別層位編年に着目して
| Title: | いわゆる「ナイフ形石器文化」をめぐる学説史と方法論的展望 : 関東平野南部の台地別層位編年に着目して |
| Authors: | 長沼, 正樹 Browse this author |
| Keywords: | 台地別層位編年 | | 編年の地域主義 | | 行動論 | | 行為痕跡 | | 空間範囲の措定 |
| Issue Date: | 2010 |
| Journal Title: | 論集忍路子 |
| Volume: | 3 |
| Start Page: | 37 |
| End Page: | 58 |
| Abstract: | いわゆる「ナイフ形石器文化」の編年研究をめぐる学説史について，関東平野南部の台地別層位編年に着目して検討した．関東平野南部の旧石器編年研究は，層位を基準として台地別に体系が異なる点に特色があり，いわゆる「ナイフ形石器文化」にとりわけ顕著である．この特色は，開発にともなう埋蔵文化財の緊急調査が考古学的発掘調査の主体という特殊な社会的・経済的背景に由来し，1970-80 年代に生じた膨大な発掘資料を秩序づける必要性と，編年の地域主義によって言説空間が規定された結果と考えた．しかしながら，編年研究と不可分な形で報告書に提示された「文化層」を研究上の単位とすること，ならびに現代社会の「地域」別に編年体系が異なることは，いずれもそのままの形では行動論研究とは整合しがたい．今後，関東平野の旧石器資料について行動論研究を進めるには，遺跡形成論による行為痕跡の単位性の検討と，現代社会の「地域」にとらわれない空間範囲の措定が必要になる． |
| Type: | article |
| URI: | http://hdl.handle.net/2115/59226 |
| Appears in Collections: | アイヌ・先住民研究センター (Center for Ainu and Indigenous Studies) > 雑誌発表論文等 (Peer-reviewed Journal Articles, etc)
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Submitter: 長沼 正樹
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