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科学コミュニケーション養成講座での訓練は聴衆特性への配慮にどのような影響を与えているか?
Title: | 科学コミュニケーション養成講座での訓練は聴衆特性への配慮にどのような影響を与えているか? |
Other Titles: | How Does the Training of Science Communication Affect on Considering the Features of Audiences? |
Authors: | 湯沢, 友之1 Browse this author | 佐倉, 統2 Browse this author →KAKEN DB |
Authors(alt): | YUZAWA, Tomoyuki1 | SAKURA, Osamu2 |
Keywords: | 科学コミュニケーター | 科学コミュニケーション | 科学コミュニケーター養成講座 | 非専門家 | 大学院教育 | science communicator | science communication | training course | non-specialist | education in graduate school |
Issue Date: | Sep-2022 |
Publisher: | 北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP) |
Journal Title: | 科学技術コミュニケーション |
Journal Title(alt): | Japanese Journal of Science Communication |
Volume: | 31 |
Start Page: | 1 |
End Page: | 17 |
Abstract: | 科学コミュニケーターとしての訓練を受けてない研究者が科学コミュニケーションを行なう場合,しばしば困難に直面するが,それは聴衆の背景知識への配慮が足りないからであると考えられる.本論文ではこの点について,大学院での教育内容だけでは不十分であり,博物館などで実施されている科学コミュニケーター養成プログラムがそこを補っているという仮説を設定し,養成プログラム修了生を対象として非専門家にどのような配慮をするように認識が変化したのか,半構造化インタビューによって検証した.その結果,修了生は,非専門家への配慮が重要であるという意識を明確化しており,エンターテインメント的な要素を付加するなどの意識変容が生じていたことがわかった.さらに大学院での自然科学系の専門教育では,非専門家を聴衆とするコミュニケーション・スキルは重視されておらず,これが非専門家を対象とする科学コミュニケーションに負の影響を与えている可能性が示唆された.この点について補足的な追加調査を行った結果,研究重視型大学院における研究者養成教育が非専門家を対象としたコミュニケーションに抑制的に働いている可能性が示唆された.しかしこの点については,さらに調査が必要である. |
Type: | bulletin (article) |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/86694 |
Appears in Collections: | 科学技術コミュニケーション = Japanese Journal of Science Communication > 31号
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Submitter: 『科学技術コミュニケーション』編集委員会
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