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札幌における文化芸術を介したコミュニティ形成に関する研究
Title: | 札幌における文化芸術を介したコミュニティ形成に関する研究 |
Other Titles: | A Study of Cultural and Artistic Community Formation in Sapporo |
Authors: | 堀内, まゆみ Browse this author |
Authors(alt): | Horiuchi, Mayumi |
Keywords: | 札幌市 | 文化芸術 | コミュニティ施策 | 創造性 | 創造都市 | Culture | Art | Sapporo city | Community policy | Creativity | Creative city (Sapporo ideas city) |
Issue Date: | 28-Jun-2024 |
Publisher: | 北海道大学大学院教育学研究院 |
Journal Title: | 北海道大学大学院教育学研究院紀要 |
Journal Title(alt): | Bulletin of Faculty of Education, Hokkaido University |
Volume: | 144 |
Start Page: | 1 |
End Page: | 30 |
Abstract: | アイヌが先住民族であった北海道は明治政府によって新たに開拓された地域であり,札幌市は1869年の開拓使設置以来,北海道開拓の拠点として発展した。そのため近代的な都市の仕組みとの間の連続性が欠如しており,新しい市民自治による主体的な共同社会は芽生えづらい傾向にあったが,一方文化芸術活動は,民間のイニシアチブにより強く推し進められ,関係者同士の集団形成が独自のダイナミズムを形成してきた可能性がある。よって本研究では,そうした集団形成に果たした札幌の文化芸術コミュニティの形成過程に着目し,当事者への聞き取り調査によってその特徴を分析した。結果,〈「飲み」の場〉,〈オルタナティブスペース〉,〈カフェギャラリー〉,〈共同アトリエ〉,〈IT技術による繋がり〉が重なり合いながら複数の文化芸術の場やネットワーク形成を促し,また文化芸術に関する専門的な環境を欠いていた状況がかえって多くの人々をつなぎ,そこで生じた「異分野融合」「多方面からの人々の集い」と「即興性の高さ」が,札幌の文化芸術を介したコミュニティ形成の特徴であることが明らかになった。 |
Type: | bulletin (article) |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/92699 |
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