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「支援」研究のはじまりにあたって : 生きづらさと障害の起源
タイトル: | 「支援」研究のはじまりにあたって : 生きづらさと障害の起源 |
その他のタイトル: | Views on the study of supporting children : The origins of difficulties, disabilities and handicaps |
著者: | 藤野, 友紀 著作を一覧する |
キーワード: | 支援 発達 障害 生きづらさ |
発行日: | 2007年 3月30日 |
出版者: | 北海道大学大学院教育学研究科附属子ども発達臨床研究センター |
誌名: | 子ども発達臨床研究 = The Annual Report of Research and Clinical Center for Child Development |
巻: | 1 |
開始ページ: | 45 |
終了ページ: | 51 |
抄録: | 本稿は「生きづらさ」や「障害」といったキーワードを手がかりとしながら、「支援」にまつわるいく
つかの論点および研究の課題を整理した。「生きづらさ」「障害」とは誰にとってのどのような問題であ
り、どのように生成し変化するものなのか。それを問うことが「支援」を考えるにあたって重要である。
「障害」や「生きづらさ」が社会的環境のシステム不全によって、すなわち他者を含む社会との関係性の
中で生じるとすれば、社会的環境のシステムを改変することの中に「障害」の形成を阻止する可能性が
含まれていることになるだろう。子ども支援研究部門の課題は、「障害」や「生きづらさ」を個人の問題
として語ることの危うさを踏まえて、特定のカテゴリーに入れられた個人や集団に問題を帰属させるの
ではない「支援」モデルをつくっていくことに据えられる。 |
資料タイプ: | bulletin |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/20558 |
出現コレクション: | 創刊号
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