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長谷川雄太郎研究 : 『日語楷梯』と『日語入門』草稿の校合に基づいて
Title: | 長谷川雄太郎研究 : 『日語楷梯』と『日語入門』草稿の校合に基づいて |
Other Titles: | A study of Hasegawa Yûtarô based on the collation of Nichigo Kaitei(Introductory Steps to Japanese) and the draft of Nichigo Nyûmon |
Authors: | 中村, 重穂1 Browse this author →KAKEN DB |
Authors(alt): | NAKAMURA, Shigeho1 |
Keywords: | 長谷川雄太郎 | 『日語楷梯』 | 『日語入門』 |
Issue Date: | Dec-2016 |
Publisher: | 北海道大学国際本部留学生センター |
Journal Title: | 北海道大学国際教育研究センター紀要 |
Journal Title(alt): | Journal of Center for International Education and Research Hokkaido University |
Volume: | 20 |
Start Page: | 66 |
End Page: | 80 |
Abstract: | 小論は、明治期・清末の日本語教師・長谷川雄太郎の手になる二つの教科書『日語楷梯』と『日語入門』草稿を書誌学的に分析して考察し、その成立順序を明らかにすることを目的としたものである。劉(2005)は、これらについて『日語入門』草稿が先に執筆され、『日語楷梯』はそれを改訂したものであるという見解を示している。この見解の当否を確かめるべく、両者の相違箇所を抽出した上で、明確な書き換え・削除の指示を伴う箇所を対照してみた結果、『日語楷梯』に書き込まれた指示は『日語入門』草稿で具現化しており、また、『日語入門』草稿の指示は8箇所中6箇所が具現化していることが分かった。その他の2箇所については長谷川が編集過程で削除を指示したものと解釈できることを示し、これらから劉の見解とは逆に『日語楷梯』が先に執筆され、『日語入門』草稿はそれ以後に成立したものであると結論づけた。また、ページ数と標題・編著者名の欠落という特徴から、『日語楷梯』は、さねとう(1960)が挙げている未確認の1900(明治30)年刊『日語入門』であるとも考えられることを指摘し、これについて検討する必要があることを述べ、さらに未確認史料の探索と書誌学的研究の継続を今後の課題として挙げた。 |
Type: | bulletin (article) |
URI: | http://hdl.handle.net/2115/65696 |
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